ごとう隼平

▼東京ネームタンク代表/コルクスタジオ編集長/京都芸術大学准教授 ▼マンガのストーリー…

ごとう隼平

▼東京ネームタンク代表/コルクスタジオ編集長/京都芸術大学准教授 ▼マンガのストーリーを研究する人 ▼小学館サンデー編集部に10年間通って出版社のノウハウを学び、同時にストーリー構造を研究 ▼マンガ文法を広め、楽しくマンガを作り届けられる世界を目指しています!

最近の記事

AIの進化によって消えてしまうのは、「人間」と「マンガのキャラ」の境界線なのかもしれない

こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です。 最近、100年以上前のモノクロ動画をAI着色でフルカラー化させた動画、みたいなものを目にする機会が増えましたよね。映画とかはもちろん、普通のニュース映像や街の様子なんかも含め。 *例えばこんな感じのやつです* 単純に「AIすげぇ!」と思う一方、フルカラー化でよりリアルを感じられるようになった分、そこでイキイキと動いてる皆さんがもう誰も存命ではないと思うと……ちょっと不思議な気分になります。

    • 『SPY×FAMILY』こそ、コロナ禍で求められた「新しい価値観」の物語だった!?【連載第1話を読む】

      こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! Web連載マンガの「第1話」だけを取り上げ、作者の凄いところや作品としての特徴などを解説していく不定期企画、第二回は遠藤達哉先生のメガヒット作品『SPY×FAMILY』を紹介させていただきます! 今回取り上げる作品・『SPY×FAMILY』(遠藤達哉先生)2019年3月に連載がスタートし、アニメ化前から単巻で100万部を突破するなど「少年ジャンプ+」の看板的な作品だった『SPY×FAMILY』。

      • 『ダンダダン』の魅力はカメラワーク、そしてラブコメの皮を被った異質なオカルト!?【連載第1話を読む】

        こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! Web連載マンガのいいところの1つとして、「無料で最初の何話か読める」という点が挙げられると思います。 もちろん紙のマンガでも「立ち読み」とかできる場合もありますが、気兼ねなく読めるのはやっぱりWebだからこそ。 話題になってる作品のチェックができるのはもちろん、人に薦めたり・薦められたりするとき、「第1話読めるから、読んでみて!」って気軽に共有できるのが良いですよね。 そんなわけで、このn

        • 【宣言】コルクスタジオは今後【#マンガ家企画中心主義】でいきますよ!

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! 以前僕のnoteで、コルクスタジオでは毎週企画会議をおこなっているというお話をさせていただきましたが、今回あらためて「企画会議をなぜ重視しているのか」「コルクスタジオは何を目指しているのか」について、しっかりお話をさせていただきます! 1. どこよりも企画会議を重視する、コルクスタジオの新方針!マンガ家は、各々の胸の内に「これがやりたい!」という気持ちを持っています。ただ、その気持ちだけでマンガ

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          マンガにあって映像脚本に存在しないもの、それは「キャラクター」と「感情」だった!

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です。 今回はまずコルクスタジオ編集長として、大事な大事なお知らせをさせてください! コルクスタジオの新作webtoon『キラー・ゴールドフィッシュ』が、LINEマンガにて10月22日(日)より連載開始しました! やったーーー!!! というわけで今回は、『キラー・ゴールドフィッシュ』に関わることで気づいた「実写映像」と「マンガ」の違いについてお話させていただきます。 『キラー・ゴールドフィッシュ』

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          ただ空港に着いただけなのに、「キャラクター」が凄い伝わってくる佐渡島さんについて

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! 9月半ばに、コルク社の役員や事業責任者と一緒に北海道での研修合宿に行ってきました。 もちろん社長である佐渡島さん(@sadycork)も一緒だったのですが、やっぱりこういう時間を共に過ごすと、キャラクター性みたいなものが顕著に出てくるので面白いですよね。 例えば今回の合宿では、参加者の中で小室さんという人だけが「行きの飛行機に(航空会社側の手違いで)乗れない」というトラブルからスタートしたので

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          「伝わらない」を前提としない唯一の広告クリエイティブこそ、マンガなのかもしれない

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! 来月10月7日,8日の2日間、僕が准教授を拝命している京都芸術大学にて、マンガ家およびマンガ家志望者向けの短期オンライン講座を開催致します。 今回はマンガ家のマネタイズを主なテーマに、ファンクラブ支援・PRマンガを中心とした「職業・マンガ家」として生きていく方法、そのために必要な能力について、しっかりと講義させていただきます。 京都芸術大学の学生さん以外も大歓迎のオープン講座ですので、特にPR

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          部屋の乱れは心の乱れ! この残暑、僕が取り組んだ3つの環境改善の成果報告

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! マンガ制作に限らず、良いパフォーマンスを発揮するには、まずは良い環境を整えることが重要ですよね。 そんなわけで今回は、僕がこの残暑期間中に取り組んだ3つの環境改善についてお話させてください。 1.エアコンの清掃をプロに依頼 「エアコンを入れると、どうも臭いがする・・・」 そんな気持ちで、ずっと夏を過ごしていました。 部屋にいる時間が長いこともあり、気になる。とても気になる。 でも、病院に行

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          40代編集長と60代元編集長で、真夏のコミティアに持ち込みをして得られた気づき

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! 今月初めに、久しぶりにコミティアの出張マンガ編集部に行ってきました。しかも読む側ではなく、企画を持ち込む側として! というわけで今回は、コルクスタジオ編集長・ごとうではなく、持ち込み担当・ごとうとしての気づきを中心に書かせていただきます。 コミティアはいいぞ! 出張マンガ編集部はいいぞ!まずコミティアがどんなイベントか、公式から引用しますと以下のとおり。 そして最大の特徴の1つが、いわゆる二

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          もはやマンガだけ読みに行ってもいいかもしれない。それほどのサウナ店が蒲田にあった。

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! 僕の趣味の1つに「サウナ」があります。 趣味というより、ライフサイクルの中の1つというべき存在でしょうか。 昔からどんなに忙しくても、サウナの時間だけは絶対確保するようにしてきました。 最近のオシャレなサウナなんかも素敵ですが、昔ながらの昭和を感じさせるサウナも大好物です。 そんな僕のいきつけのサウナの1つが、蒲田駅の近くにある「ガーデンサウナ蒲田」さんです。 蒲田って正直僕の家からも職場

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          金閣寺では築浅物件。京都で一番古い建物を探しています!

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です! 先日打ち合わせをしていて「そうえいば、この日記ずーっと京都のことを書いてるなぁ」と気づきました。 僕のことを知らない人が読んだら、京都の編集者だと思われるんじゃないかしら。僕、月の大半は東京で仕事をしていて、なんだったら家から出ない日のほうが多いぐらいなんですけどね。 月に2,3日しか行かない場所のはずなのに、るろうに剣心でいう京都編並みの京都濃度。 おかしい。血で血を洗う修羅共と蠢いてるわ

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          メタバースマンガ、縦から読むか?横から読むか?

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です。 TwitterがXになってからしばらく経過しましたが、皆さんはもう慣れましたか? 僕はスマホのアプリの並びを色相環にしていたので、急に青が黒に変わったときが一番ショックでしたね。 ついでに、未読のメール343件もどうにかしないとです。けっこう読んだんだけどなぁ・・・。 未来予測は難しいけど・・・メタバースは進みそう? それにしても、こういうプラットフォームは何が無くなって何が残るのか、未来で

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          「マンガを描く力」だけではダメ? 連載実現のための「企画をつくる力」を伸ばしたい

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です。 僕が編集長を務めるコルクスタジオでは、所属マンガ家の一部の皆さんと一緒に毎週「企画会議」をおこなっています。 ひと口に企画会議といっても、ブレスト的にみんなでワイワイやる、編集者だけで集まって売れ筋の企画を考える等々、いろんな形式があると思いますが・・・ 僕が今取り組んでるのは、ずばり「自分のやりたい企画」をマンガ家さん自身に企画・発表してもらう形式です! やっぱり実際にマンガを描くマンガ家

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          僕が創作の講師を続ける理由 山田ズーニーさんから学んだ「想いを言葉にする」ことの意味

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です。 8月初旬に、僕が担当する「コルクラボマンガ専科」にて、山田ズーニー(@zoonieyamada)さんの文章力表現講座が今期も開催されました! 本来ズーニーさんは、受講待ち期間数ヶ月以上なんていうのが当たり前の大人気講師。「ほぼ日」で長期連載中の「おとなの小論文教室。」も当然大好評です。 そんな多忙な中でも、マンガ専科では毎期必ず講座を受け持ってくれるんです。しかも期中で全3回のシリーズとして。

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          マンガ編集者は、溢れるスイッチバック愛で木次線の廃線を阻止できるのか!?

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です。 最近、江上英樹さん(@TETSUHEN)という編集者の方と、毎週のように取材や打ち合わせをご一緒させてもらっています。 江上さんは、小学館で『IKKI』の編集長など歴任された方で、現在60歳。僕はこれまで60代の方とお仕事したことなかったので、なんか難しい年齢層なのかなぁというイメージが勝手にあったけど、全然そんなことなく話しやすい方でした。 というより、「こういうふうに歳をとりたい、こういう

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          京都のラーメン屋で待ち受けていた、僕の想像を超えるミスチル体験

          こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとうです。 先日、僕が京都でかっしー(現地在住のコルク社員)にハンバーグしか食べさせてもらえない話を書いたところ、「かっしーさんはハンバーグがお好きなんですね」というコメントをいただきました。 ありがとうございます! うれしい! こういうちょっとした反応をいただけることが何よりの原動力になるのは、マンガも日記も同じですね。 僕もあらためて皆さんの作品にしっかり反応していこうと思いました。 ラーメンとミスチルと私さて、先日そんなか

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