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不安や悲しみを受け止めた先に、創作はある

先日、コルクの創作6箇条と言うものを作った。

第一条は
・ただ1人、深く届ける相手を定める。

と言うものだ。これは一人一人の世界を変えるという、コルクのミッションにも沿っているし、個人的にも、僕も漫画家としてそのように創作してきた。

漫画は、感情を描く。主人公の感情かもしれないし、作者の感情かもしれない。だからと言って、自分ばかりに注目してはいられない。

作品は、届けるものだ。しっかりと届ける相手を見つめる必要がある。相手のことをいかに想えるのか、と言うのが創作において、とても大事で、難しいことだと感じている。

自分にいっぱいいっぱいだと人を見れない

今、悲しみの渦中にいる人は、自分のことで精一杯だ。

過去でも整理がつかないなら今と変わらない。過去の傷がどうしても気になって、役に立たなきゃ、結果を出さなきゃ認められない、とか…

どうしても今自分が安心できるかどうか、ということに思考がいっぱいになる。と言う状況では、届けるべき相手まで目に入らない。

だから、作品作りと言うものは、どうしても自分の感情を一旦受け入れる、とまではいかなくとも、見つめる必要がある、と思う。

人に届けるために、自分の感情を描く

何に自分が傷ついているのか、その傷を見るのは怖い。できれば目を背けていたい。

でも、それでは、いざ作品を作り始めたとき、何かが暗礁に乗り上げたとき、未整理の感情に襲われて、パニックになってしまう。

先日、山田ズーニーさんのワークショップの中で、参加者全員、自分の中にある感情を見つめ続けた。本当だったら、隠しておきたい感情もあっただろう。

でも全員がそこに勇気を出し、心の奥底に潜む根本思想を探り続けた。そもそもそのことに勇気がいるのだ、と言う、ズーニー先生の言葉にも安心して、挑戦することができた。

自分の感情や思考を受け入れてこそ、次の段階へ、つまり人へ届ける、ということができる。

自分がこう思って、感じているんだ、ということを理解して、落ち着きを持って、自分の感情を描いていく。ぐちゃぐちゃしたものを、ぐちゃぐちゃしたまま受け取ってもらうことは、できないから。

とことん自分を見つめる。話はそこからだ。

いったい自分は何に傷つき、何を求めるのか。これからの未来、自分が心から幸せだと思える瞬間はどういうものか。考えたこと、あるだろうか。

6箇条の2つ目は
・その人が知りたくてやまない「問い」を見つける。

まず届ける相手を自分と置いて、考え始めるのも良いかもしれない。

まとめ

できごと
山田ズーニーさんのワークショップを受けた
感情
グッときた
気づき
創作の第一歩は、自分を知るところから


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ごとう隼平
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