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苦にならない、のシェアで世界は平和に回るって話。

先日、ランチの予約を取る必要があって、頑張って通話して予約を取った。大体いつも後回しにして、ギリギリになって、ようやく重い腰を上げるのだが、今回は頑張った。

と言う話を、社員の渡邉さんにしたら、私は予約を取るのが好き、と言い始めた。世の中に予約を取るのが好きという人がいるのか!すごい発見だ。

しかし思えば、佐野さんも売り上げを予測する難しい関数を楽しげに組んでいた。志賀さんも予算のスプレッドシートを触るのが好きらしい。

自分の気がまったく進まないことを、世の中には苦もなくやってのける人が存在するのだ。

忙しく感じるのは、気が重いだけ説。

僕はおそらく予約を取るのが苦手だ。まずスケジュールの空きを見つけなくてはいけない。ここでくじける。そして、無限のお店の中から1つを選ぶ。これも数々の条件の中から適した店を選ぶのに、ひたすら迷う。疲れる。

人数の把握、時間の把握、頭に占めるものが多い上に、1度、自分で決めたが最後、もうその時間はずらせないのだ。絶対にそこに行かねばならない。義務が生じる。重い。

これも何言ってんだコイツ、と思う人もいれば、わかるーと思う人もいるだろう。

逆に今日も僕は漫画家さんとの打ち合わせを10件こなした。これをうんざりするくらい大変と捉える人もいるだろうし、でも、僕はわりと楽しい時間でしかない。

よく言うけど、忙しいとは心を亡くすと書く。実際の仕事量とは関係なく、心に重くのしかかるかどうか、ということなのかもしれない。

とはいえシェアが難しい理由

それがわかっているのなら、苦にならない得意な人に任せれば良い、それはそうだ。

でも、それが意外と難しい。なぜなら、お店のランチの予約を取るなどと言う、超苦行を他の人に頼むなんて、悪すぎる!と遠慮してしまうのだ。

人は自分の物差しでしか物事を測れない。自分が辛いことは、他の人も辛いことのはず、と思い込む。

以前、コールセンターのクレーム担当をやっていた人の話を聞いたことがある。どうやって怒った顧客に納得してもらうのか、その戦術を考えるのが楽しいと言っていた。

本当に絶対辛いだろうと思う仕事でも、苦もなくやれる人が存在するのだ。このまだ知らない、自分の価値観を超えた存在を、認めなければならない。

得意と苦手で分けると、おそらく余る。

社会で生きていく上で、やるべき事は多様で、みんなお互いに分担して役割を果たしている。

多様な項目を、得意と苦手だけで分けると、多分いろいろ余る。

得意でもないが、苦でもない。なるべく苦にならない人に、苦にならない仕事を渡していくことが、みんながハッピーになるコツだと感じる。

そのためには、まず他者理解だ。誰が何を苦としないのか。それがわかって初めて頼めるのだから。

ランチの予約は渡邉さんに任せることに決めた。

まとめ

できごと
ランチの予約をした

感情
大変…

気づき
苦にならないのシェアが、全体効率を上げる

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ごとう隼平
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