僕が創作の講師を続ける理由 山田ズーニーさんから学んだ「想いを言葉にする」ことの意味
こんにちは、マンガスクリプトDr.のごとう(@goto_junpei)です。
8月初旬に、僕が担当する「コルクラボマンガ専科」にて、山田ズーニー(@zoonieyamada)さんの文章力表現講座が今期も開催されました!
本来ズーニーさんは、受講待ち期間数ヶ月以上なんていうのが当たり前の大人気講師。「ほぼ日」で長期連載中の「おとなの小論文教室。」も当然大好評です。
そんな多忙な中でも、マンガ専科では毎期必ず講座を受け持ってくれるんです。しかも期中で全3回のシリーズとして。
ズーニーさんいつもありがとうございます!
僕も講師でありながら、第1期から皆さんと一緒に受講者として参加させてもらうこともあり、今回でもう4度目の受講になりました。
講座のテーマは毎回共通していて、「自分自身を表現する」こと。そして第1回である今回の目的は、まず自分自身を知り、「想いを言葉にする」ことです。
自分のお腹の底にある想いが言葉として外に出せた瞬間は、本当に気持ちが良いものです!受けるたびに実感しています。
想いを言葉にすることで、もたらされる変化とは
というわけで、今回はせっかくなので、僕がズーニーさんの講座に初めて参加した時のビフォー・アフターを書いておきたいと思います。
なお、具体的な気づきを得る過程や方法は、正直体験しないとわからない部分がほとんどなので、結果だけの共有になることご容赦ください!
(そしてズーニーさんの講座を受講したことある人は、「あぁ、ごとうはそう感じたのね」と思っていただけると!)
Before: 自分が講師をやっている理由は「救われたい」からだと思っていた
僕はそれまで、自分が創作の講師をやっている理由は「(自分が)救われる擬似体験をしたい」からだと思っていました。
どんな人にも、取り返せない、苦しい経験や挫折というものはあると思います。それは僕も変わりません。
そういう苦く忘れられない想いがあるからこそ、
みんなが作品づくりができるようになり、そして、そのことで救われる様をみて、自分も救われたような気持ちになりたい。
だから僕は、この仕事をやっているのかもしれないな、と考えていたのです。
でも、ちょっと違いました。
ズーニーさんの講座に参加し、想いを言葉にしていく中で、それに気づくことができました。
After:自分が講師に取り組む理由は「確かめたい」からだと気づいた
僕は、過去に傷ついた人が、創作活動を通して再び立ち上がることができるのか、それを確かめたい。
自分自身が救われるかどうか、それはいったん置いておいて、
“創作活動によって本当に人は救われるのか?”
そうであって欲しいという願いを込めながら、創作によって人は再起できるのか、を確かめたくて、この仕事をやっていたと気づきました。
自分自身が救われるためにも、まずその可能性を信じられるようになりたい。それは恐らく、言葉にしなければ、気づくことができない想いでした。
「確かめるためにやっている」というのは、とても実験的であり、利己的な理由と言えます。でも、逆に言うと他人事ではなく、半分は自分事であるわけです。
だから僕は講師という仕事に本気だし、途中で投げ出すこともない。
「救われたい」ではなく、「確かめたい」という自分の想いを知り、言葉にできたことは、講師としての僕にとっての非常に意味のある気づきでした。
だからやっぱり、「コルクラボマンガ専科といえば、ズーニーさん!」といっても、過言ではないかもしれません。(笑)
大切なのは、得られた感覚を創作活動に活かしてもらうこと
今期のマンガ専科では、課題として皆さんに日々作品投稿をしてもらっている中で、ズーニーさんの初回を迎えることになりました。
アウトプットを先に知っている状態で皆さんそれぞれの言葉を聞くことは、想いと作品とを紐づけられることもあってとても良かったです。
皆さんには、今回得られた気づきが今後の作品作りにも入ってきてほしいですし、その感覚をぜひ重視してほしいと思っています。
なおズーニーさんの講座は今後、9月「相手に響くように伝える」、10月「構成力と考える力を鍛える」へと続き、さらに僕と佐渡島さんと一緒に卒業課題の講評にも参加してもらいます。
受講される皆さんは、「自分自身を表現する力」を磨き上げていく中で、毎回さまざまな自分自身の想いに気づくことになると思います。
ズーニーさんの講義を何度も出ると、言いたいことや発見も枯渇するんじゃないか、と思われるかもですが、半年に一度なので意外と新たな気づきがあり、より深まっていくのを感じます。
ズーニーさんの講義を4回も受けたことがある人って、多分僕くらいなので役得でしかないのですが…!
やっぱりズーニーさん講座はスゴいなぁとあらためて感じたところで、また次回! さよなら〜!
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