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良いマンガは企画で決まる! 描き続けるための熱量の源に、どう「出逢う」?

ごとう隼平

こんにちは、東京ネームタンク代表/コルクスタジオ編集長のごとうです。

僕の人生を通しての願いは、「だれもが楽しくマンガを描き続けられるようになってほしい!」というものになります。

その実現のため、企画づくりに特化したイベントを新しくはじめることにしました。

それが「月例マンガスタジオ」です!

月例マンガスタジオで、僕が実現したかったこと


月例というくらいだから、これから毎月開いていく予定ですが、これがいったいどんなイベントかというと……

ズバリ、「企画づくり」に特化したイベントです。


なぜ、企画にスポットを当てたのか?

それは、企画を練っている時間こそが、
マンガづくりの過程でいちばん盛り上がる瞬間のひとつだからです。


こんな話どう?
あんなのは?
こうなったらおもしろいんじゃない?
etc…


あれこれ考えていくのって、無条件に楽しいものですよね。

そのアイデアを具体化していくとなると、たくさんの壁や我慢が待ち受けていて、それを乗り越えるためにも初期な企画のエネルギーが大事です。

自分の思い浮かべたストーリー、設定、キャラクターに熱くなれるのは創作の原点。その熱量を、いま一度思い起こしたかった!


というのも、いまはマンガづくりの組織化がすすみ、個人の熱量だけで全てが完結することは、昔と比べれば少なくなってきています。

コルクスタジオもチーム制ですし、そのほうが心身ともに健康で、より面白い作品がつくれるようになる面も多いはず。

ただ、従来の日本のマンガは、もともと全てがマンガ家個人の内側の熱量に根ざしてのものでした。

みなさんが好きなマンガも、マンガ家の色がとても濃く、その作家のエネルギーを強く感じる作品ではないでしょうか?

時代やつくり方が変わっても、その中心にマンガ家個人の熱量があるのは、基本中の基本。そこを高めていく努力を絶対に忘れちゃいけませんよね。


そんな思いから始まった月例マンガスタジオの記念すべき第一回目が、3月26日の土曜日の会でした。

(第一回の概要はこちら↑から ※募集は既に終了しています)

(そして第二回は、5月14日(土)開催となります。現在募集中!)

注目のキーワードをテーマに、とにかくアイデアを出していく

当日は、午後いっぱいの時間を使ってのネタだし&フィードバック&ブラッシュアップ三昧!

講師陣もまた最高でした。


ご登場いただいたのは、

・元月刊IKKI編集長の江上英樹さん!
・『闇金ウシジマくん』など多くのヒット作を世に出してきた佐藤祐二さん!
・漫画ソムリエの東西サキさん!

当日はまず、いま注目のマンガの企画にはどんなものがあるのかを、分析・紹介。

すると、どうやら共通するキーワードとして、「終末感」というものが浮かび上がってきました。

終末的な雰囲気を帯びた作品が、たくさん出てウケているようなのです。

思えば現実の世界では戦争が起きて疫病が流行り、天災も多くなっていて世紀末感のある昨今です。

どこか抑圧された空気のなかでどう生きていくか、いろいろ考えさせられるところはあります。

そんな現実の世界の状況が、作品にも反映されるのは当然かもしれませんね。


ん……? そう考えると、終末感は一過性のブームに留まらないはずでは……!?

いまマンガの世界で隆盛なのは言わずと知れた「異世界転生」ですが、その次にくるのが「終末世界」になっても、全くおかしくありません!

ならばということで、今回のネタ出しも「終末世界」をテーマにしてみようということになりました。

どんな話が思いつけるか、参加者各々で考えていきます。

ひとり10個、終末感に絡んだネタを出し、それらを発表し合い、そこからさらに読みたいと思えるネタはどれか。お互いに星を付け合っていきました。

自分のネタを人がどう受け止めるか知るのは、とても大事なことです。

自分がおもしろいと思うものと、みんながおもしろいと思うものとの一致とズレ、この感覚をよくつかんでほしい。

なぜなら、それが自分の作品を客観視できるようになる第一歩となるからです!

自作を客観視できてこそ、人が読んでおもしろい作品が描けるようになるものです。

なおイベントではこの後、みんなが注目したネタをお互いで選び出し、「これをどうしていくと、おもしろい作品に育てていくことができるか」について話し合いをしました。

主催者ながら僕は夢中で過ごしてしまい、あっというまに終了の時間に。

企画を考えるのは、やっぱりおもしろい!

マンガづくりの醍醐味をたっぷり味える時間を過ごせました。

※もちろん、企画は「出して終わり」ではありません。編集者の評価を得て、実際に形にしていくことに意味があります。そして素晴らしいことに、今回の月例マンガスタジオでは、実際に江上さんが担当する企画が1本誕生したのです……!

ハマれるものに出逢うために、自分からできること

「月例マンガスタジオ」は、文字通り月例で開催を続けていく予定です。


僕としてはこの場を、

マンガ家が、とにかく楽しく描き続けられるよう役立つコミュニティ

にしていきたいと考えています。


というのも、なにごとであれ続けていくのはなかなかに大変なこと。

無理に続けようとすると、それはどんどん「努力」や「我慢」や「苦痛」になっていってしまう。

そうならずに続けていくためには、そのものごとにハマるしかありません。

好きなことなら無理なくいくらでも続けられるし、「好きこそものの上手なれ」というのもきっと本当です。

一見努力の人、と見える人も、ハマれるもの・夢中になれるものに集中している状態で、その本人は努力とは思ってないのではないかな、と僕は思っています。



だから、もし今あなたがマンガを描きたい、と思えているのなら、まずはマンガという「ハマれるもの」に出逢えたことを喜びましょう。

なぜなら、その出逢い自体が非常に幸運なことだからです。

そして、そのマンガづくりの熱量の源となるのが「企画」だからこそ、自分がハマれる企画に出逢えるよう、頑張り続ける必要があります。



具体的に何を頑張ればいいか。

それは、マンガの企画に限らずですが、

ハマるものやアイデアに出逢うためには、その出逢いの母数を増やすこと。それしかないと思います。


皆さんは、マンガを描くうえでのアイデア出しって、どうしてますか。

なんとなく日常を過ごす中で、フワッと「こんなのやれたらいいかな?」みたいなことを考えるくらいになりがちではないですか?

でも、日常の中でなんとなく考えているぐらいでは、あっという間に年単位で時間が経過してしまいますよね。


先ほど「月例マンガスタジオでは、まずネタをひとり10個出してもらった」と紹介しましたが、それは具体的にネタの形にして数を打つことで、出逢いの確率を高めようとしたからです。

正直、10個程度のネタ出しでは、まだまだハマる企画に出逢えるかどうかはあやしいです。でも、毎月そのペースで続けていけば、いつか決定的な出逢いがやってくるかもしれません。

いい企画といい出逢いをするためには、やはり数を打つことなのです。
ただ、なるべくならそれを楽しくやっていきたいですよね。


僕は今後も、企画に限らず「自分がどっぷりハマれるなにか」との出逢いの場を、どしどしつくっていきたいと考えています。

みなさんも、機会があればぜひそれらの場に参加してみてくださいね。

なお、月例マンガスタジオの第二回は、5月14日(土)開催となります。現在、絶賛参加者募集中ですのでぜひぜひ!



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