創作をする上で、自己肯定感が低いと言うのはとても苦労してしまう。初めはそうでなくても、編集者から厳しい言葉を浴び続け、自己肯定感を失ってしまう、と言うのもよくあることだ。 自己肯定感がなくなってしまうと、自分が信じられなくなってしまうから、他者の評価が良し悪しの基準になってしまう。そうすると他者が求めるものを作ろうととする余り、自分を見失い、余計に描けなくなってしまう。 自信が持てないから、そもそも考えが後ろ向きになってしまい、挑戦することもできず、作品の中でも外でも楽し
仕事をしていて、気持ちが楽な週と、なんだかソワソワして落ち着かない週がある。そのソワソワの要因を探ってみると、「不確定なこと」に要因がありそうだ、と気づいた。 人間は「わからないもの」を恐れるとよく聞く。子供の頃、夜にトイレに行くのが怖いのは、廊下の暗闇に何が潜んでいるか「わからない」からだ。 仕事も、そうなのかもしれない。人間関係や締切のようなわかりやすいストレスの他に、「どうなるかわからない」と言うじわっとしたストレスもある気がしている。 マンガ専科も、今日からちょ
どんな一流の人も、たとえば大谷翔平だって、初めから成功だけを積み重ねて、一流になった、ということはないはずだ。むしろその逆で、他の人よりも失敗した数が、めちゃくちゃ多くて、だからこそ活躍できるのだと思う。 たぶん、ただ正解だけ知ってても、ダメなのだ。それはなぜか。 数えきれない間違いや失敗の経験があるからこそ、いち早く今の正解を知り、信じることができる。 常に通用する、正解なんてないプロの道は厳しい。きっと、うまくいくときだけじゃない。相手の投手に対策されてしまうことも